ウミガメ保護とシープラスチック再生
海の魅力を伝える、鴨川シーワールドはウミガメ保護を行なっています。勉強会に参加して、たくさんのことを教えていただきました。目の前の東条海岸に、ほぼ毎年ウミガメが産卵に来ています。
南西にある前原海岸にもウミガメは来ますが、力尽きて死んでいるのを見たことがあります。(下の写真、前原海岸にて。)
ところで、なぜ東条海岸にやってくるのでしょうか。鴨川シーワールド近辺の外房黒潮ライン沿いには防風林があり、それが建物が街の灯りを遮り人工照明届かない海岸となっているからです。街の光は宇宙にまで届く強い光です。宇宙ステーションから夜の地球を見ると都市部は明るく見えています。街灯は宇宙にまで届いているのです。このような強い照明は光害(ひかりがい)と言われています。そのような強い街灯は生態系を壊しています。ウミガメも照明のある砂浜より、暗い自然の砂浜に来ます。陸の環境が海の生き物に影響を与えている一例です。海と森は繋がっています、このことを正しく理解して、環境を大切に守りましょう。
そうして東条海岸で産卵された卵から子ガメが孵化(ふか)します。その大きさは個体差はありますが約5センチです。甲羅の長さで計るそうです。Global Boardのワークショップで作るウミガメキーホルダーも甲羅が5センチ、子ガメと同じ大きさです。
手のひらにおさまる程小さな子ガメをシープラスチックを再生して作ります。こんなに小さい子ガメたちにとってゴミは障害物。一匹でも多く海にたどりつけるように、障害物となるゴミは拾いましょう。そしてプラごみは再生可能資源です。その資源で作ったウミガメのキーホルダーを見て、この事を思い出してくれたら嬉しいです。
ゴミを拾う人へ、そしてシープラスチックは資源であることを分かる人を育てていきたいです。
ところで、流木などの自然物は、無理に取り除きません。子ガメの力を信じていますし、もし力尽きてしまったら、トンビや他の動物に食べられて彼らの命をつなぎます。自然のままに。可哀想と狭い一方的な視野で見ないことが本当の環境保護です。